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日本からはアクセスできない"アニメの秘境"…「クランチロール」が見せつけた熱狂の器としての迫力 現地で体感した「ファンとの強固な関係」

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動画配信市場はネットフリックスを筆頭に、総合系のメガプラットフォーマーが群雄割拠する。そんな中、クランチロールが差別化要素として打ち出すのが、アニメファンに対する360度戦略だ。

アニメエキスポでのクランチロールのブース(記者撮影)

アニメ配信にとどまらず、ECでのグッズ販売やゲーム、アニメ映画の北米配給まで事業領域は多岐にわたり、アニメファンが欲する多くの体験をクランチロールブランドでカバー。「アニメが好きならば、どこかでクランチロールに触れる」という環境を整備してきた。

5月に東洋経済のインタビューに応じたラウール・プリニ社長は、自社の存在意義について次のように語っていた。「私たちの使命はアニメファンのために、そのファンダム(ファンのコミュニティ)全体に対してすばらしい体験価値を創造することだ。社内ではよく『あらゆる人に向けた“何か”ではなく、誰かにとっての“すべて”になりたい』と言っている」。

ファンとの強い結びつきを構築

もう1つ、クランチロールから強い意識が感じ取れるのが、熱狂の醸成だ。

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