美容より健康のため?体感温度1〜2℃違う…家に傘230本ある“傘ソムリエ”が日傘を厳選「さすだけで涼しい」「男性も使いやすい」「畳みやすい」
「ウェブサイトでは多くの情報を確認できますが、下げ札には限られたスペースしかないため、そこに記載されている内容は各社が厳選したもの。例えば、晴雨兼用傘を選ぶ場合は、まずUVカット率と遮光性が99.9%であることを確認しましょう。これは傘の裏地にコーティング加工が施されている証拠です。次に、『遮熱』や『撥水加工』などの機能が備わっているかをチェック。さらに軽さや畳みやすさなど、自分が求めるプラスアルファの機能で選ぶとよいでしょう」
裏地にコーティング加工が施された傘のUVカット効果は、生地が破れない限り持続するが、破損するとそこから紫外線が入り込んでしまう。土屋さんによると、「とくに負荷がかかりやすいのは折り目の部分」だという。
「傘を畳む際に生地を触ることで、折り目部分が骨と擦れてコーティングが剥がれやすくなります。そこから加水分解が進み、コーティングがボロボロになってしまうことも。また、骨の歪みや生地に穴が開くなどの劣化は、一般的に使用開始から2〜3年で見られることが多いです。定期的に傘の状態をチェックしてみてください」
セルフチェックをするときのポイントは、次の3つだ。
⒈傘の表面がひどく変色、汚れていないか。
とくに折り目に注意。
⒉生地に穴が開いていないか。
気付かないうちに小さな穴が開いていることも。
⒊開閉がスムーズか。開いた際のシルエットに歪みがないか。
問題がある場合は、傘の骨が歪んでいる可能性がある。折れる前兆なので、使用を続けると危険。
3つのうち、2つ当てはまれば“イエローカード”で交換時期。しかし3つ目の「骨」に異常がある場合は、1つでも“レッドカード”。使用を続けると傘の骨が折れ、ケガなどをする危険性が高いため、即時買い替えが推奨される。
ゲリラ豪雨や台風でも安心、強度の高い傘
近年、ゲリラ豪雨や大型台風の発生が増えており、防災意識が高まっている。土屋さんが、とくに強度に優れたおすすめの傘を2点紹介してくれた。
◎『ZENTENKOU 反射 折 55cm』3,300円
「ゲリラ豪雨に備え、衝撃に強い骨組みを採用したシリーズの1つです。とくに『反射』モデルは視認性に重点を置いています。ゲリラ豪雨で急に空が暗くなると、遮光性の高い晴雨兼用傘は暗く感じますが、この傘の表面にある銀色の柄が光を反射するため、安全性が高まります」

◎『ストレングスミニEVO MOUSHO』mabu(マブ)4,400円
「通常のグラスファイバー製の骨に比べ、1.5倍の太さを持つ非常に頑丈な骨を使っています。親骨の長さは60cmほどで長傘と同じサイズのため、その分重量感もありますが、耐久性は抜群です」

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