美容より健康のため?体感温度1〜2℃違う…家に傘230本ある“傘ソムリエ”が日傘を厳選「さすだけで涼しい」「男性も使いやすい」「畳みやすい」

「最近は、性別を問わず使えるカラーリングの日傘が増えています。真っ白ではなく、少しくすんだ白やベージュ、グリーンなど、男性も手に取りやすい色が多いですね。
フリルや刺繍が苦手な女性にも好まれる、シンプルで中性的なデザインが主流になっています」
また、猛暑を背景に、各社は紫外線対策から熱中症対策へと軸足を移し、遮熱性の高い傘に注力する傾向が強まっている。もはや晴雨兼用、遮光は当たり前、遮熱や撥水に言及する傘が増えている。
「日傘の需要は、美容から健康へとシフトチェンジしています。これから発表される来年の新作で、各社がどんな高遮熱タイプを打ち出すのか、とても楽しみです」
さすだけで涼しい、遮熱性の高い日傘
土屋さんに、遮熱性に優れたおすすめの傘を教えてもらった。
「体感温度は、人によって体格や汗の量、周囲の環境によっても変わるため、単純な比較は難しいんです。各メーカーでは『体感温度が2〜3度下がる』といったデータを出していますが、これはあくまで各社の検査環境での数値です。今回ご紹介する傘は、私が大阪万博の会場で温度計を手に実際に使用し、傘の内側と外側で1〜2度の温度差を確認できたもの。“確かにさすと涼しい”と実感でき、さらに使いやすさにも優れた傘を選びました」
◎『REIKYAKUパラソル 54㎝』7,700円
「ラディクールジャパンが開発した放射冷却素材『Radi-Cool』が使われています。放射冷却素材とは自然現象の熱放射を利用して、物体の表面温度を下げる新素材です。表面に熱がこもるのを防ぎ、内側への熱の伝わりを抑えます。空港の連絡橋の塗料にも使われるほどの性能を持っています」

◎『断熱パラソル 長傘 晴雨兼用 グラデーション』 4,950円
「生地が3層構造になっており、傘の生地の間に特殊な断熱シートを挟むことで、傘の内側の温度上昇を軽減させる断熱の効果があります。また、断熱シートと空気の層があることで、熱を跳ね返す遮熱の効果を高めています」

一方、使う人が増えている男性の日傘選びについて、土屋さんはこう語る。
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