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〈急落再び〉安川電機の「株価10%下落」原因はアメリカ関税政策を業績予想に反映したことだけ?
ただ、第1四半期の決算説明会では、アナリストから「修正計画の達成に対する自信は?」「コストの負担が重いが、営業利益計画の達成に懸念はないか?」と重ねて問われた。
7月9日の株価(終値)は2919.5円と急落から反発している。4月につけた今年の安値2582.0円からも遠のいた。ただ、2000円台後半を初めて超えた2017年以降でみると低い水準が続く。
安川電機の株価は2017年以降に急上昇した。背景にあったのは好調な業績だ。中国を中心に海外売り上げが全社的に拡大し、2018年2月期には売上高・営業利益ともに過去最高を記録するほどの勢いがあった。株式市場の期待値もその分高くなった。

しかし2018年に、第1次トランプ政権下にあったアメリカと中国との間で貿易摩擦が激化し状況が一変する。中国市場を中心に製造業の設備投資が冷え込み、安川電機の主力製品であるインバータや産業用ロボットの需要が減速。世界的に設備投資需要の低迷が長引き、株価も下落傾向に転じた。
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