物語 近現代ギリシャの歴史 独立戦争からユーロ危機まで 村田奈々子著
EUのお荷物でしかない怠惰なギリシャ人──。本当にそんなに単純で能天気な人々なのだろうか。
オスマン帝国からの独立後、ギリシャ人は、偉大すぎる過去に加え、列強諸国の思惑に翻弄されてきた。1981年、ECの正式加盟国になり、その後、「ギリシャ人のためのギリシャ」「特権なき人々のための政治の実現」の2大政治スローガンを掲げ、変革を進める。そして2001年にユーロを導入。GDP比の財政赤字は00年に1%まで低下したはずだった。ところが、09年見通しの粉飾発覚とともに、過去にさかのぼり相次いで修正に追い込まれる。
ヨーロッパ文明を開いた過去に振り回されるギリシャの近現代150年を振り返る。
中公新書 903円
ブックマーク
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
トピックボードAD
有料会員限定記事
ライフの人気記事