新アイパッドは「2S」 独走へ手打つアップル
3月7日、アップルは同社の急成長を支える2枚看板(アイフォーン、アイパッド)のうちの一つ、アイパッド2の後継機種を発表した。3月16日に日本を含む主要国で同時発売する。
新アイパッドのサイズや外観は「2」とほぼ同じ。パワーアップしたのは、あくまで中身だ。液晶画面には「網膜ディスプレー」を採用。従来機種より画素数が4倍になったため、文字や写真を拡大して表示すると、まるでグラビア印刷のように鮮やかだ。
高精細になればアプリの容量は巨大化し、より高い計算処理能力を求められる。そこで、従来のプロセッサ「A5」を改良し、四つの処理エンジンを持つ「A5X」に切り替えた。通信は高速のLTEにも対応。サイズの大きいアプリもスムーズにダウンロードできるようにしている。
カメラも進化。写真や動画を編集するソフトウエアもリリースされた。さらに音声認識ソフト「シリ」が組み込まれるなど、新機能は多い。
しかし、事前に想像できる範囲のもので、昨年10月のアイフォーン4から4Sへの進化とそっくりだ。そのため、「アイパッド2S」と呼ぶにふさわしいかもしれない。
いまだ圧倒的シェア
「新アイパッドにはサプライズがない」。アイフォーン4S発表時と同様、批判的な論評も広がりそうだ。
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