政権交代とは何だったのか 山口二郎著
同時代の政治を論評し続ける政治学者が、民主党による政権交代から現在の野田政権までを総括した。政権交代によって何が変わり、何が変わらなかったのか、そこから見えてきた新たな問題を詳細に検証している。
著者は、国民の手によって政権を入れ替えた結果起こった変化については、一定の評価をしている。しかし、自民党政治の終わりという目的を達した今、民主党がどんな政策理念の下にこの国を動かそうとしているのかがまったく見えないことに、国民の大きな不幸があるとも説く。
そのうえで、政治家に理念と現実主義を兼ね備えることを求め、東日本大震災以降の日本の政治を立て直す方策を提言する。
岩波新書 840円
ブックマーク
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
トピックボードAD
有料会員限定記事
ライフの人気記事