〈7年ぶり新ブランド〉“スーパードライ依存”から脱せるか。アサヒビールの新商品「ビタリスト」に透ける思惑 キリンの猛追をかわせるか?
そもそもアサヒは、国内のビール市場で半分近くのシェアを持つ絶対王者だ。牽引するのはスーパードライ。2024年の販売数量は7334万ケースと、競合商品であるキリン「一番搾り」の2960万ケース、サッポロビール「黒ラベル」の1721万ケースを大きく突き離す。
アサヒによれば、スーパードライは20〜30代の購入者数でも業界首位のブランドで、他社が獲得に頭を悩ます若年層も絶え間なく取り込めているという。
消費者の嗜好に合わせ、味を広げる
一方、業界内からは「アサヒはスーパードライ一本足打法」ともささやかれ続けてきた。10年前と比べるとスーパードライの販売数量は3割も減少している。人口減少や健康志向の高まりを踏まえれば、数量回復を図るのは容易ではない。

そこで力を入れるのが、「ビタリスト」のように多様化する消費者の嗜好に合わせ、商品を拡充することだ。アサヒによれば、ビールのヘビーユーザーはつねに決まった商品を購入するのではなく、食事や気分などに合わせて年間で7種類以上のビール・発泡酒を飲みわけているという。
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