学童落ちた…夏休みどうする?共働き家庭の"子ども居場所問題"救う「サマースクール」の実態 短期集中で興味・関心深めて才能伸ばすには

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まずは、プログラムに参加する目的を明確にします。英語力の向上、異文化体験、科学やプログラミングといった特定の分野の学習、あるいは多様なアクティビティ体験など、何を最も重視するかを考えます。

次に、場所について検討します。国内のインターナショナルスクールやボーディングスクール、地域のスクールといった選択肢のほか、海外(マレーシア、イギリス、アメリカなど)のプログラムも視野に入れることができます。

期間と費用も重要な要素です。プログラムによって期間や費用は大きく異なりますので、予算や家庭のスケジュールに合わせて比較検討しましょう。インターナショナルスクールなどでは、プログラム費用とは別に登録費用が必要な場合もあります。

何よりも、子どもの興味・関心に合ったプログラムを選ぶことが大切です。子ども自身が「参加したい」と思えるような内容かどうかを確認しましょう。

また、とくに語学系のプログラムでは、参加に必要なスキル(例えば英語力)が設定されている場合があります。初心者向けから上級者向けまでレベルはさまざまですので、子どものレベルに適したものを選びましょう。

最後に、海外のプログラムを検討する場合は、申し込みから現地でのサポート体制がしっかりと整っているかを確認すると安心です。

これらの点を踏まえ、子どもにとって有意義な夏休みを過ごせるよう、早めに情報収集を始めることをお勧めします。

多様化するサマースクールの選択肢

サマースクールは多くの場合、短期間集中型で実施されます。子どもにとっても負担が少なく、普段の学校生活では得られない新しい知識やスキル、貴重な体験を得るよい機会となります。

朝から預かってくれる公設学童のサマープログラムから、日帰りの遠足型、宿泊を伴う自然体験型、プログラミング、アートのように教室に1週間ほど通う型、サッカーなどスポーツの宿泊型、英語で探究的な経験を中心としたインターナショナルスクールのサマースクールなど、その内容は多岐にわたります。

またサマースクールは、子どもの未来への投資と捉えることもできます。

子どもが何に好奇心を持っているのか、どんな分野に興味があるのか、得意なことや、さらに伸ばしたい能力は何か、何に時間を忘れて没頭するのか。

そうした点を見極め、親御さんが適切な選択肢を用意してあげることで、子どもの興味・関心を深め、才能やスキルを効果的に伸ばす手助けとなります。

「サマースクールマップ」で選択肢を整理

これまで、さまざまなサマープログラムの企画・運営に携わってきた経験から、多様化する選択肢を整理し、選びやすくするために「サマースクールマップ」を作成しました。

サマースクールの主催者はさまざまですが、選ぶ際には以下の要素に着目して絞り込んでいきましょう。対象学年とを選ぶ際には、以下の「計算式」を参考にするとよいでしょう。

• 対象学年
年齢によって通学型プログラムが適しているか、宿泊型キャンプが可能かなどが異なります。精神的な成熟度や体力も考慮しましょう。

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