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「情報を奪う権力」を政府に渡してはいけない。なぜ現代の親や子どもたちは、先人たちよりもプライバシーを侵害されなければならないのか
こうした取り組みが成功すれば、政府は前例のない監視権を行使できるようになる。児童虐待に対抗するために必要だと正当化されることも多いが、政府機関が子どもの写真や会話、位置情報に無制限にアクセスできるようになれば、子どもがより安全になることを示す証拠はほとんどない。
実際、『ワシントン・ポスト』の記者ジェシカ・コントレラ、ジェン・アベルソン、ジョン・D・ハーデンが、アメリカの警察官による児童性的虐待の調査で示したように、逆のことが起きている可能性がある。
暗号を破ることが必要だと国民に納得させるために、政府はしばしば技術的な専門用語や感情的な逸話に頼り、暗号を悪者だけが使うものだと仕立て上げる。たとえば、アメリカの一部の議員たちは、親の恐怖心を利用して、子どもたちのプライバシー保護を弱めるような政策を推し進めようとしている。
ほとんどの使用者は犯罪者ではない
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