政治主導 官僚制を問いなおす 新藤宗幸著
「官僚主導から政治主導へ」の掛け声の下、政権を奪取した民主党だが、その政権は機能マヒに陥っている。
すぐに喝采から失望に変わらざるをえなかったのは、支持率だけが頼りの理念先行、思いつき政治に終始したからだ。内輪モメを繰り返し、その結果、経済回復は見込めず、東日本大震災への対応でちぐはぐさは極まった。
真の政治主導はどうすれば実現できるか。官僚制は政権より個別利益に向くメカニズムであり、政官連携と権限・責任の明確化に向け、その公務員制の原則をいかに改革するかにかかるという。
政策決定のプロセスから人事システムまで、行政学者が現状を整理・総点検し、官僚制の革新を考える。
ちくま新書 777円
ブックマーク
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
トピックボードAD
有料会員限定記事
ライフの人気記事