反・幸福論 佐伯啓思著

反・幸福論 佐伯啓思著

権利や豊かさ、便利さを追求し、「幸せになるべき」と刻苦勉励してきた日本人が、今や不幸の底に堕ちている。

近代社会は、「皆が平等に幸福になる権利」を原則としてきた。だから、「自分は人並みに幸福でなければいけない」と思い込み、幸福の基準を他人と比べてしまう。

日本の伝統的精神の中には、人の幸福ははかないものとして、むしろ幸福であることを否定するところがあった。少なくとも、現世的で世俗的で利己的な幸福を捨てるところに真の幸せがあるという思考だ。かつての日本人がどうしてそう考えたのか、思い出してみたいと著者はいう。

抑制された筆致の中に、日本人の禍福の真理が詰め込まれている。

新潮新書 777円

  

ライフの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • おとなたちには、わからない
  • 野口悠紀雄「経済最前線の先を見る」
  • 競馬好きエコノミストの市場深読み劇場
  • 就職四季報プラスワン
トレンドライブラリーAD
  • コメント
  • facebook
-

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

ログインしてコメントを書く(400文字以内)
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
ビジネスマンのための<br>世界史&宗教

世界を深く知るには、歴史と宗教の知識が不可欠です。複雑化するビジネスの羅針盤を、よりすぐりの専門家が伝授します。「四大文明」という概念は否定されているなどの新常識、3大宗教の基本、世界史ベストブックスの超解説などが満載です。