円高の正体 安達誠司著

円高の正体 安達誠司著

「あと28・8兆円──」という数字を巻頭に掲げる。読了すれば、その謎は解けるという仕掛けだ。

1ドル=70円台に突入し、円高状態が続く。著者は、円高を完全な悪として、そのデメリットを事細かに検証、円高を容認する言説にさまざまな角度から反論してみせる。

円高になれば輸入品が安くなるし、海外旅行でも得をするので、円高は必ずしも悪くはないとの見方に対して、それは日本の産業全体のことを考えていないと一蹴し、円高解消、デフレの克服こそが日本経済復活の道だと説く。

為替や円高・円安の仕組み、さらにデフレについて、エコノミストが自分の主張の論拠を盛り込みつつ解説する入門書ともなっている。

光文社新書 777円

  

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集中連載「日立 踊り場の先へ」<br>世界で戦える組織へ

成長を確実にする組織の根幹を成すのが、研究開発と人事である。研究開発体制は2015年4月、各研究所に横串を通し、顧客起点の組織に生まれ変わらせた。人事制度もグローバル化がほぼ完了。踊り場から飛躍へ、日立の地固めの様相を追う。