原発危機と「東大話法」 傍観者の論理・欺瞞の言語 安冨歩著 ~立場に合わせた都合いい思考に問題あり

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何より東大教授たちが電力会社とともに一線を越えて原発を推進してきたことが大きな問題なのだが、それは工学部の学者たちだけでなく、経済学や政治学、法律学の学者たちについてもいえることではないか。

このような原発推進派に対して批判的であった武谷三男、高木仁三郎、さらに京大で万年助教(助手)で、反原発の態度を貫いてきた小出裕章氏、あるいは独自の主張をしている槌田敦氏などについて書いているところはことさら興味深い。

「あとがき」によると、さらにもう1冊書く予定だという。そこでは工学部以外の東大教授たちについてもぜひ書いてもらいたいものだ。

やすとみ・あゆむ
東京大学東洋文化研究所教授。1963年生まれ。京都大学大学院経済学研究科修士課程修了。英ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(LSE)滞在研究員、名古屋大学情報文化学部助教授、東大大学院総合文化研究科・情報学環助教授などを経る。

明石書店 1680円 270ページ

  

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