イーロン・マスクのチームが、アメリカ国民の個人情報へのアクセスを何度も試みている。

2月10日の週、アメリカ社会保障局(SSA)の局長代行ミシェル・キングは、イーロン・マスクの協力者2人が自局に現れたことについて、民主党議員の懸念を取り除こうと努めていた。
およそ7000万人のアメリカ人に年間1兆ドルを超える給付金の支給を担当しているSSAは、給付対象者の医療情報や銀行口座番号といった機密性の高い個人情報を保管している。
上院議員ロン・ワイデン(民主党、オレゴン州選出)に宛てた2月11日の書簡でキングは、いわゆる「政府効率化省(DOGE)」の代表者2人はまだ個人情報を目にしてはいないとし、いかなる情報開示も既存の手続きに従うことになると述べた。
キングは、ニューヨーク・タイムズが確認した書簡で次のように書いている。
「機密性の高い個人情報や金融情報を不適切な開示や誤用から守るという、あなたたちの責任感を当局は共有している」「SSAのシステムへのアクセスを許可する際には、関連するすべての法律と規制に従う」
「無制限のアクセス権」を求める
マスクのチームが同局のデータにアクセスしようとしたのは、その数日後だ。
この記事は有料会員限定です。
東洋経済オンライン有料会員にご登録いただくと、有料会員限定記事を含むすべての記事と、『週刊東洋経済』電子版をお読みいただけます。
- 有料会員限定記事を含むすべての記事が読める
- 『週刊東洋経済』電子版の最新号とバックナンバーが読み放題
- 有料会員限定メールマガジンをお届け
- 各種イベント・セミナーご優待