ブラックストーン デビッド・キャリー、ジョン・E・モリス著/土方奈美訳 ~巨額買収と巨額報酬の裏側を詳細に描く
2007年6月、サブプライムローン危機の始まる直前、悲願のIPOでなんと46億ドルがパートナーにわたり、シュワルツマンは7億ドル弱という創業者利潤を享受した。また、ファンド運営上の巨額報酬の仕組みの解説も随所にみられる。
取引がいずれもビビッドに伝わってくる面白さがあり、450ページの大著ながら飽きさせない。ただしLBOの悪いイメージを払拭したいためか、必要以上にLBOの意義を力説しすぎる感が否めないのは残念だ。
David Carey
プライベートエクイティ、M&Aの専門誌『ディール』のシニアライター。フランス文学とジャーナリズムで修士号取得。
John E.Morris
『ダウ・ジョーンズ・インベストメント・バンカー』のエディター。米ハーバード大学で法学博士号取得。弁護士経験あり。
東洋経済新報社 2940円 454ページ
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