経済大国インドネシア 21世紀の成長条件 佐藤百合著

経済大国インドネシア 21世紀の成長条件 佐藤百合著

アメリカ合衆国より長い東西幅の国土を持つ海洋国インドネシアが、「混乱と停滞」を脱し、アジア第三の新興経済大国として頭角を現しつつある。著者は、成長を持続できる局面に入ったと判断する。

同国は、人口と資源では大国だが、工業化経験が浅く、日本と対極にある。それでも、現在推進中の開発戦略は、工業化中心主義に陥らず、農業・農園業、鉱業、サービス業の中にも成長のエンジンを配置するというもの。この「フルセット主義」は同様に工業化経験の浅いアフリカ諸国などに対しても示唆に富む。

改革の旗手となる経済テクノクラートや、苦境をくぐり抜け、政治家としても表舞台に立ち始めた産業人の素顔も具体的に描写している。

中公新書 882円

  

ライフの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • ポストコロナのメガ地経学ーパワー・バランス/世界秩序/文明
  • 最新の週刊東洋経済
  • コロナ後を生き抜く
  • 読んでナットク経済学「キホンのき」
トレンドライブラリーAD
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
香港問題めぐり米中激突<br>加速するデカップリング

6月30日、「香港国家安全法」が施行されました。「一国二制度」の下での高度な自治が失われたとして、西側世界と中国の対立は一気に深まっています。米中経済の分離は、サプライチェーンの見直しなど、グローバル企業にも大きな変化を迫りそうです。