見て見ぬふりをする社会 マーガレット・ヘファーナン著/仁木めぐみ訳 ~自分を守るために居心地の良さを作る
本書は心理学、社会学、大脳生理学などの研究成果に基づいて、人々が組織の中でどのような行動を取るかを多くの事例を出しながら説明している。読者は“思い当たる節”がたくさん出てくるだろう。宗教や政党に見られるように、同じ考えの人で構成される組織は次第に極端な考えを持つようになる。健全な組織は意見の相違を許容する組織でなければならない。自分の行動を考える上で貴重なヒントを与えてくれる本である。
Margaret Heffernan
実業家、著述家、脚本家。米テキサス州生まれ。英ケンブリッジ大学卒業。BBCラジオでドキュメンタリーやドラマの制作に携わったのち、テレビ番組のプロデューサーも務めた。ソフトウエア業界やインターネット業界での経験もある。
河出書房新社 2100円 403ページ
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