ロボットが苦手としていることは、まだたくさんある。
テネシー州ナッシュビル近郊にあるアマゾンの倉庫の出荷場では先日、カーディナルというロボットアームがテトリスのような動きで高さ約2メートルの台車に荷物を積み上げていた。荷物が積まれた台車を搬出口に移動するのが自律型ロボットのプロテウスだ。プロテウスは目を光らせて、自らの存在を職場の人間にアピールする。
ロボットの能力向上に伴い、倉庫や配送センターではロボットが担当する作業の数が増えている。作業を行う能力やスピードはさまざまだ。ロボットはトラックの荷物の積み降ろしができる。商品をパレットに載せたり降ろしたりすることもできるし、在庫を移動させたり、小包を受け取ったり、倉庫フロアで商品を動かしたりすることもできる。しかも人間から指示されることなく、そうした作業をこなせるのだ。
しかし、である。
何度も繰り返す煩雑な作業をロボットに任せられるようになってきたとはいえ、ロボットが苦手としていることはまだたくさんある。この業界でロボットが完全に自律的に作業できるようになるのはいつになるのか、あるいはそれが可能なのかを見通すことは難しい。
倉庫が今も大量の人手を必要とする理由
自動化が進められているにもかかわらず、倉庫では依然として多くの人間が雇用されている。
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