わずか五千石、小さな大大名の遣り繰り算段 山下昌也著

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わずか五千石、小さな大大名の遣り繰り算段 山下昌也著

「大名暮らし」はぜいたくで優雅な生活の表現だが、大名といっても大は100万石から小は1万石まで100倍の差がある。皆が皆豊かというわけではない。一方で大名は石高によって家の格式が決まる。石高が上がれば格も上がるがそれに見合った負担も大きくなり、石高が下がれば負担は減るがその分だけ格も下がる。見栄を取るか、実を取るか悩ましいところだ。

そんな大名社会にあって石高5000石にもかかわらず「格」は10万石の大大名並み、参勤交代も諸役もなしという特別待遇の藩があった。その名は下野の喜連川家。5000石をいかにやり繰りしていったのか、貧乏大名の節約術や生き残り術から、今も変わらぬ生きる知恵を学ぶ。

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