Facebookで就活に成功する本 高橋暁子著


本書には少し記述が間違っているところもある。176Pから178Pまで就活スケジュールが書かれており、前年6月のインターン募集開始、前年10月のエントリー開始、業界セミナー、説明会の開始とあるが、2013年卒からこのスケジュールが変わったことは読者が知っている通り。著者が採用業界の人でないことがわかるが、ソーシャルメディア本としての価値を殺ぐほどの間違いではない。

わたしはTwitterもFacebookも有益だと思うが、Twitterは広報や出会い、連絡の役割に向いていて、相手の理解、吟味という機能はFacebook向きだと思う。2つのソーシャルメディアの使い分けについては本書に詳しく説明されている。

また就活生に対する注意として、Facebookに書き込んだことは「人事が見ることができる」という指摘が興味深かった。確かにその通りである。Facebookに書き込まれた情報は、就活武装した状態のものではない。したがって選考が進んで内定出しに至るまでにFacebookで学生の名前を検索してみるのは人事にとって有益だろう。たぶんエントリーシートや面接で得られない素顔の学生を知ることができるだろう。

ところでソーシャルメディアについて、経団連の倫理憲章改訂ルールはどのように規定しているのだろうか?あまり論じられていないが、じつは自由なのだ。大手の就職サイトは、12月になるまで、学生の個人情報の収集は制限されているが、企業が自社ホームページやソーシャルメディアを活用する双方向型コミュニケーションは、時期も内容もフリーなのである。

(HRプロ嘱託研究員:佃光博=東洋経済HRオンライン)

自由国民社 1500円

ライフの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • コロナ後を生き抜く
  • インフレが日本を救う
  • コロナショック、企業の針路
  • スージー鈴木の「月間エンタメ大賞」
トレンドライブラリーAD
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
文具業界を揺るがす動乱<br>「コクヨvs.プラス」の全真相

昨年末のぺんてる株をめぐる文具2強によるプロキシーファイト(委任状争奪戦)。両社のバトルには、8月に設立したプラスの卸子会社が2年前の計画で一度頓挫していたことにも伏線が。縮小する文具業界再編をめぐる壮絶な主導権争いに迫ります。