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ウェザーニューズ、元ボクサー社長が挑む筋肉質 IT企業並みシステムで稼働する天気予報アプリ

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石橋知博/いしばし・ともひろ 1975年生まれ。大学で情報工学を修め、2000年ウェザーニューズ入社。以来ほぼ一貫して個人向けサービスに携わりスマホアプリや動画番組「ウェザーニュースLiVE」を企画。2024年6月に社長就任(現職)(写真:風間仁一郎)
1970年、福島県の小名浜港。爆弾低気圧により貨物船が沈没し乗組員15人が犠牲になった。「船乗りの命を守りたい」。商社員だった石橋博良は気象の道に進み、海運会社向け海洋気象情報の提供を開始。1986年にウェザーニューズを設立した。個人向け天気アプリで知られるが祖業は法人向けだ。創業者の社長退任から18年ぶりの社長交代でバトンが創業家に戻ってきた。

 

――「18年」、長いですね。

創業家が社長を継ぐのが当然という考えならそう感じるだろうが、私が2000年に日本ヒューレット・パッカードから当社に来た時、「この人が将来社長になる」と思った社員はほぼいなかったろう。

――創業家だから社長ではない?

当社は実力主義が浸透していて、3カ月ごとの人事評価もイントラネットで相互に見られる。年収もほぼわかる状態だ。結果を出し、社内事情に精通し、会社の目指す方向性に合っていたのが創業家の人間だったということだろう。

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