セキュリティ人材の「男女比」裏に根強い刷り込み 技術に男女差ないが「女性だから評価?」と疑心
そこに多様性の1つとして「女性」が加わることでイノベーションが起きたり、新たに目を向けるべき課題が見つかったりするかもしれません。
女性セキュリティ人材のキャリア事例も増やしたい
――女性のセキュリティ人材を増やすために、どのような課題がありますか。
まずは入り口を広げるために、「学んでみたい」と興味を持った段階の女性を尻込みさせない仕組みが必要で、「女性は向いていない」とか「女の子がやることじゃない」といった刷り込みを大人がしないように心がけることだと思います。
人生は一度きりですから、やってみたいと思ったことにはどんどんトライしてほしいし、それを「向いていないかも」とあきらめるのはもったいないですよね。採用の場でも「セキュリティ人材は理系の男性」というイメージをなくし、個人のスキルを評価してほしいと思っています。
それから、CTF for GIRLSのような団体としてやっていきたいのは、セキュリティエンジニアとしてのキャリアモデルを増やすことです。女性が少ないので、例えば出産などでキャリアがストップしたら、ブランクができたら……といった想像がしにくい面があるし、メディアに出ているのはカンファレンスに登壇したり書籍を出したりといった人ばかりで、「私には無理だ」と感じてしまう人が多いのも事実です。
でも、CTF for GIRLSには15年ほど専業主婦をしたのちに50代でエンジニアとして再就職された方もいますし、そんなケースももっと知られてほしい。メンバーにもどんどんチャンスを回していきたいですし、セキュリティ人材として活躍を目指す人のサポートはこれからも続けていきたいです。
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