プランB 破壊的イノベーションの戦略 ジョン・マリンズ、ランディ・コミサー著/山形浩生訳

プランB 破壊的イノベーションの戦略 ジョン・マリンズ、ランディ・コミサー著/山形浩生訳

タイトルのプランBは、米国映画などでよく使われるバックアップ用の次善の計画という意味ではない。最初に手掛けたプランAの中身を検証して、それに磨きをかけることによって、既存のビジネスモデルを破壊し、業界地図を塗り替えるような、結果として破壊的イノベーションを起こすプランを指す。

プランAに固執しない理由は、確実性の時代だからという。唯一確実なのは「状況は変化する」こと。イノベーションや新規事業は間違っているという想定で計画を進めれば、よりよいプランBに、そしてさらに素晴らしいアイデアのプランC……Zに到達するという。

その成功例として挙げられているのは、アップル、ザラ、アマゾン、グーグル、ペイパル、スカイプなど20社。粗利益やキャッシュフローを生命線としたトヨタ自動車、イーベイ、コストコなどの当たり前の事業経営に、「固定観念の超克」が破壊的変革をもたらしていく描写が新鮮だ。

文芸春秋 1995円

  

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集中連載「日立 踊り場の先へ」<br>世界で戦える組織へ

成長を確実にする組織の根幹を成すのが、研究開発と人事である。研究開発体制は2015年4月、各研究所に横串を通し、顧客起点の組織に生まれ変わらせた。人事制度もグローバル化がほぼ完了。踊り場から飛躍へ、日立の地固めの様相を追う。