米兵に人気がある那覇市の繁華街や嘉手納基地周辺のクラブにいる日本人女性は、みんな米兵目当てで遊びに来ていると考えている米兵も多い。沖縄最大の繁華街・松山を歩いていたら、「ひと晩いくら?」と通りすがりの米兵に聞かれた。沖縄市の歓楽街であるコザのクラブで踊っていたら、「外に出ようよ」と知らない米兵に引っ張り出されそうになった。そうした類の話を学生から聞く。
酒を浴びるように飲み、アメジョとなら誰でも関係を持てると考える、体力に自信のある若い男性集団が品行方正であるのは難しいだろう。
米軍内には犯罪者・精神疾患者が多い
米軍関係者は言いたがらないが、犯罪歴や精神疾患を持つ者が米軍に入ってきやすいという事実もある。
イラク・シリアで対テロ作戦を展開していた時期には、志願制のアメリカで新兵確保に苦労する陸軍と海兵隊が、加重暴行や窃盗、レイプ、薬物保持・使用、「テロの脅迫」などの犯罪歴のある人物を免責して入隊を認めていた。2007会計年度だけでも、合わせて861人の元犯罪者が陸軍と海兵隊に入隊している。
また、2014年にアメリカ陸軍とアメリカ国立精神衛生研究所が発表した調査結果によると、入隊したばかりの米兵の25%に注意欠陥多動性障害(ADHD)や、突然怒りを爆発させる間欠性爆発性障害などの精神疾患の症状があったという。
沖縄が日本に復帰した1972年から2022年までの、県内の米軍関係者の刑法犯検挙件数は累計6163件、そのうち凶悪犯は584件で全体の9%を占める。凶悪犯の68%は強盗、23%は強姦となっている。凶悪犯の割合が高く、その約4分の1が強姦というのは深刻だ。
1995年に沖縄で米兵3人が12歳の女子小学生1人を誘拐し、暴力と性的暴行を加えた事件があった。加害者の一人は、事件での服役後、再度の性的暴行事件を起こしている(その後自殺)。性犯罪者の再犯・累犯率が高いというのは、一般的によく知られている。
2016年には沖縄で米軍属1人が散歩中の20歳の女性を性的暴行目的で襲い、殺害した事件があったが、加害者は子供の頃からADHDと「向社会的、非攻撃的な素行障害」の治療を受けていた。素行障害は、「人や動物に対する攻撃」「所有物の破壊」「虚偽や窃盗」などの行動を繰り返し行い続ける。
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