山本哲也社長はイトーヨーカ堂の現状をどう見ているのか。IPO実現の勝算は。
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『週刊東洋経済』5月18日号の産業リポートは「イトーヨーカ堂 迷走の末の『分離』」。改革の成果が見えぬまま「IPO」を語る経営陣の真意とは。
イトーヨーカ堂は4月、2025年度までの経営改革後に、新規株式公開(IPO)を目指すと発表した。改革の陣頭指揮を執る山本哲也社長を直撃した。
──ヨーカ堂の現状について、どのように考えていますか。
ここ数年が悪いわけではなく、20〜30年厳しい業績が続いている。
真因は、われわれが本部や経営のほうばかりを見た仕事になっていた、というところに尽きる。指示待ちになってしまい、結果としてお客様に向き合うことができなくなった。お客様からすれば、そういうお店には魅力を感じられない。離れていって当然だ。
勝てる分野に経営資源を集中
──競合と比べ、投資も遅れています。
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