有料会員限定

「STAP細胞」騒動後も研究不正が絶えない背景 「腰を据えて研究できない」問題はむしろ悪化

✎ 1〜 ✎ 48 ✎ 49 ✎ 50 ✎ 51
拡大
縮小
理研と小保方氏のイメージイラスト
(イラスト:北沢夕芸)
【情報提供をお願いします】東洋経済ではあなたの周りの「ヤバい会社」「ヤバい仕事」の情報を募っています。ご協力いただける方はこちらへ。

「STAP細胞はあります!」

ノーベル賞級とも言われた研究で不正疑惑が持ち上がり、理化学研究所の研究員、小保方晴子氏が記者会見を開いたのは10年前のこと。

有名ブランドの服飾品を身にまとい、あどけない表情で弁明する会見に、会場となった大阪のホテルは大混乱となった。

おいおい、多くの会見を見てきたけど、こんなの初めてだぞ!

そうだ。アイドルなのだ。じゃなきゃこんなことにならんだろ!

で、記者からの「本当にSTAP細胞はあるのか」という質問に、「あります!」と答える。

うむ。質問もざっくりだが、彼女の答えも小学生並みだ。

わかりやすい。よってテレビのニュースでは繰り返し流された。

だけど、数週間後には、日本の名だたる研究者たちによって、「不正」と断定されてしまう。

そして、「おぼちゃん」はテレビ画面から消えた。

あれから10年、理研と日本の科学界は改革されたのか。理研に勤務する50代の博士に聞いた。

そもそも、STAP細胞事件って何だったの?

関連記事
トピックボードAD
連載一覧
連載一覧はこちら
トレンドライブラリーAD
人気の動画
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT
有料法人プランのご案内