カンヌ受賞作『落下の解剖学』が暴く夫婦の真実 父親の落下死を目撃した視覚障害の息子

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映画『落下の解剖学』のワンシーン
映画『落下の解剖学』監督:ジュスティーヌ・トリエ/脚本:ジュスティーヌ・トリエ、アルチュール・アラリ/出演:ザンドラ・ヒュラー、スワン・アルロー、ミロ・マシャド・グラネール、アントワーヌ・レナルツ ほか/上映時間:152分/2月23日(金・祝)全国順次公開(©2023 L.F.P.– Les Films Pelléas/Les Films de Pierre/France 2 Cinéma/Auvergne-Rhône-Alpes Cinéma)

転落死の裏にある真実をめぐる人々の心の動きを映し出す本作は、「第76回カンヌ国際映画祭」でパルムドール(最高賞)受賞、「第81回ゴールデン・グローブ賞」で脚本賞、非英語作品賞の2部門受賞。いま世界的に注目を集めている一作だ。

オリジナル脚本を共同執筆したフランスの気鋭監督が“落ちる”をテーマに描くのは、ある事件から浮き彫りになっていく、他人には計り知れない夫婦間の葛藤と、一人息子の揺れ動く繊細な心の内。そこに映し出される人の感情の深淵には、国境も文化も超える普遍性があり、本作が伝えるメッセージは世界中で共感されている。

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