三越伊勢丹と連携、メタバース上の「アバターの服をデザイン」する授業の効果 未来のファッションをテーマに創造力を育てる

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ちなみに、軽井沢⾵越学園では、1年生から9年生までの児童生徒25人が参加。約3カ月かけて5回のワークショップに取り組み、子どもたちのグループ・個人のプロジェクトをそれぞれ発表する「アウトプットデー」で発表会を行った。

⾹川⼤学教育学部附属⾼松⼩学校では、家庭科の授業の一環として5年生の児童35名が参加。これまで学んできたことを生かしながら未来のファッションについて考え、公開授業のタイミングで発表会を行ったという。

参加校の教員からは、「このプロジェクトの期間中、子どもたちの口癖は『先生、FUTURE FASHION考えよ!』でした。子どもたちとFUTURE FASHIONの世界にどっぷり浸ることができました」「環境と衣服の関係について家庭科でじっくりと学びたいと考え取り組みましたが、家庭科の枠を超えクラスみんなで本気になれました」「年に何回かしか見られない、想定を超えた子どもたちの本気の姿を間近で見せていただきました」「発表会当日の熱量は、子どもの思いがあふれていて、運動会のときのようなパワーを感じました」などの声が寄せられたという。

学校教育と企業の連携が目指す未来

学校教育と企業の連携は、単なる教育の枠を超え、子どもたちの未来を創造する力となる。従来の暗記型学習から脱却し、さまざまな体験を通して自らの意思で課題に取り組むことで、子どもたちはより深い学びの意欲を高めることができるのはないだろうか。

「今回のプロジェクトで長野県や香川県に足を運び、地域の学校との協働学習を進める中で、三越伊勢丹グループの地域の店舗に関連する学校さんとの連携の可能性も感じました。また、弊社でも取り組み、近年市場が拡大しつつあるメタバースは、ファッションの未来を広げるフィールドのひとつです。アバターを介したコミュニケーションにおいて、ファッションはリアルと同様に大切な自己表現であり、昨今の課題である廃棄問題もなく、学校教育との親和性の高さを実感しています。これからも、学校と連携した活動にチャレンジしながらファッションの新たな可能性を追求していきたいと思います」

(注記のない写真:仲田氏提供)

東洋経済education×ICTでは、小学校・中学校・高校・大学等の学校教育に関するニュースや課題のほか連載などを通じて教育現場の今をわかりやすくお伝えします。
長島 ともこ フリーライター&エディター

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ながしま ともこ / Tomoko Nagashima

育児、教育、PTA、暮らしのジャンルを中心に、書籍、雑誌、PR紙、WEB媒体において取材、執筆、企画、編集、講演等の活動を行っている。また、自身のPTA活動や記事執筆を機に、全国のPTA仲間と「PTA・保護者組織を考える会」を立ち上げ、情報発信やイベントの運営、PTAやP連からの相談活動等を行う。

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