言葉の力「作家の視点」で国をつくる 猪瀬直樹著
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日本人、特に若者たちのコミュニケーション能力の劣化を、著者は「心理的鎖国状態」と表現する。こうした状態を憂え、作家の立場から「言語技術」の習得の必要性を訴えている。
言語技術とは、相いれない考えを持つ相手であっても正確に理解し、きちんと言葉で自分の考えを伝えられるスキルのこと。具体的には説明・描写の技術、報告の技術、要約の技術、絵やテキストの分析と解釈、批判の技術などを身に付けることである。
東京都副知事でもある著者は、「<言葉の力>再生プロジェクト」を立ち上げ、行政から言語技術の普及を目指す。世界で活躍できる若者を育成するためのさまざまな取り組みも紹介している。
中公新書ラクレ 777円
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