イーティング・アニマル ジョナサン・サフラン・フォア著/黒川由美訳

イーティング・アニマル ジョナサン・サフラン・フォア著/黒川由美訳

米国での「工場式農場」の登場は、遺伝子操作された動物--飛べない鶏、柵の外では生きていけない豚、自然な方法では繁殖しない七面鳥……を生み出した。この結果、インフレを加味すると、動物性たんぱく質の価格は歴史上今が最も安い。ただし、政府の農場への助成金や、環境に与えるマイナスの影響、人間の疾病など、畜産業界が外部に負わせているコストを考慮に入れなければ、ということだ--。

さらに、今では女の子の第二次性徴期は昔よりずっと早くなり、子どもたちはありとあらゆるものにアレルギーを示す。小児ぜんそくの数に至っては、手に負えないほど増えている。みんな、食べ物のせいだとわかっている。食肉になる動物の遺伝子をいじり回し、成長ホルモンだとか、よくわかりもしない薬を手当たり次第に与えているからだ、とも指摘する。

米国食肉産業のうんざりするような現実を、綿密な取材と証言で描く。

東洋書林 1890円

  

ライフの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 北朝鮮ニュース
  • 就職四季報プラスワン
  • 西村直人の乗り物見聞録
  • 貧困に喘ぐ女性の現実
トレンドライブラリーAD
  • コメント
  • facebook
0/400

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
日産 危機の全貌<br>ゴーン追放 修羅場が迫る

19年間トップに君臨したカルロス・ゴーン氏が失脚。逮捕、そして解任という前代未聞の事態は実は序章にすぎない。カリスマの追放で日産自動車はこれからどうなるのか。日産に渦巻く危機の全貌を探る。