イーティング・アニマル ジョナサン・サフラン・フォア著/黒川由美訳

イーティング・アニマル ジョナサン・サフラン・フォア著/黒川由美訳

米国での「工場式農場」の登場は、遺伝子操作された動物--飛べない鶏、柵の外では生きていけない豚、自然な方法では繁殖しない七面鳥……を生み出した。この結果、インフレを加味すると、動物性たんぱく質の価格は歴史上今が最も安い。ただし、政府の農場への助成金や、環境に与えるマイナスの影響、人間の疾病など、畜産業界が外部に負わせているコストを考慮に入れなければ、ということだ--。

さらに、今では女の子の第二次性徴期は昔よりずっと早くなり、子どもたちはありとあらゆるものにアレルギーを示す。小児ぜんそくの数に至っては、手に負えないほど増えている。みんな、食べ物のせいだとわかっている。食肉になる動物の遺伝子をいじり回し、成長ホルモンだとか、よくわかりもしない薬を手当たり次第に与えているからだ、とも指摘する。

米国食肉産業のうんざりするような現実を、綿密な取材と証言で描く。

東洋書林 1890円

  

ライフの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • ぐんぐん伸びる子は何が違うのか?
  • 仲人はミタ-婚活現場からのリアルボイス-
  • 非学歴エリートの熱血キャリア相談
  • 逆境からの人々
トレンドライブラリーAD
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
激震! エアライン・鉄道<br>どん底からの復活シナリオ

人の移動が収益源となる航空・鉄道業界は、新型コロナウイルスの直撃で事業構造の根本的な転換を迫られています。海外では航空と鉄道の一体的政策も始まる中、日本では何が起きるのか。今後の再編や合従連衡のシナリオを大胆に予測しました。

東洋経済education×ICT