風評被害 そのメカニズムを考える 関谷直也著

風評被害 そのメカニズムを考える 関谷直也著

なぜ風評被害は発生するのか。社会心理学の立場から災害を研究する著者は、風評被害は「疑心暗鬼の連鎖」だと言う。高度情報社会である現代でひとたび災害が起これば、メディアの報道は過熱する。「××産の野菜が放射能に汚染された」とわかれば出荷制限され、それを知った人々は念のため近隣の野菜まで買い控えるようになる。売れなければ業者も仕入れず、さらに売れなくなる。こうした負のスパイラルによって、風評被害はどんどん広がっていく。安全・安心を過度に追求する日本では、特に顕著に表れるという。

第五福龍丸被爆事件から今回の大震災まで、さまざまな事例を分析し、風評被害のメカニズムの解剖を試みる。

光文社新書 777円

  

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