中国自動車メーカー、販売目標未達の企業が続出 世界最大の自動車市場では競争が激化している
2023年は年間販売目標を達成できた中国自動車メーカーが全体の約3分の1にとどまった。世界最大の自動車市場では競争の激化が見られている。
年間販売台数を公表している13ブランドのうち目標を達成したのは4ブランドのみ。気を吐いたのは電気自動車(EV)メーカー、理想汽車で、昨年は当初目標の30万台を25%上回る37万6030台を販売した。
中小の一部同業者を圧迫
野心的な300万台の目標を掲げた中国EVメーカー最大手、比亜迪(BYD)は昨年301万台を販売。10-12月(第4四半期)には販売台数が同業の米テスラを上回った。BYDはほとんどの価格帯で幅広いラインアップをそろえて、市場シェアを拡大する中で中小の一部同業者を圧迫している。
吉利汽車はこれまでのところ従来型の自動車メーカーとしては唯一年間販売目標を達成しているが、傘下EVブランド、極氪(ジーカー)の販売は目標の85%にとどまる。
23年の目標を達成できなかった企業のうち、EVメーカーの蔚来汽車(NIO)、小鵬汽車、零跑汽車はいずれも2年連続での未達となり、経営陣の刷新や一部では人員削減にもつながっている。