日本で2009年から始まった裁判員制度。国民の中から選ばれた裁判員が重大犯罪の刑事裁判に参加するもので、裁判官3人、裁判員6人がチームとなって裁判に立ち会い、有罪か無罪か、および量刑の判断を行う。
今年、筆者はこの裁判員に選ばれるという貴重な経験をした。20年前に筆者の記事で小社が名誉毀損の民事訴訟を起こされ、2度ほど証人尋問で証言台の前に立ったことはあるが(結果は小社の勝訴)、まさか自分が裁判官側の席に座ることになるとは思わなかった。
裁判員裁判では、法廷での公判が行われる前に、裁判官、検察官、弁護人の3者が集まり、真に争いがある部分(争点)を絞り込み、それを判断するための証拠を厳選する作業を行う。そして公判の審理計画を立てる。こうした一連の作業を公判前整理手続きと呼ぶ。
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