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「失われた30年」に企業投資は海外へ向かっていた 経産省が踏み出した「国内投資促進」の産業政策

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自国第一主義を掲げる経済政策「バイデノミクス」は、日本の政策当局にも大きな影響を与えている。

TSMC熊本工場の遠景
熊本県では経産省による支援の下、台湾のTSMCが日本初の工場建設を進めている(写真:時事)

特集「バイデノミクス狂騒曲」の他の記事を読む

自国優遇の産業政策競争がグローバルで繰り広げられる中、日本でも新たな動きが生まれている。

経済産業省は世界各国でグリーン・デジタルを中心にこれまでにない規模と形式の政府支援策が展開されているとして、2021年11月、産業構造審議会の中に「経済産業政策新機軸部会」を設置。あらゆる政策手法を総動員し、これまでの限界を超える「経済産業政策の新機軸」の検討が必要であると位置づけた。

新機軸の先駆けともいえる動きが進むのは、半導体分野だ。

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