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INPEX「インドネシアLNG事業」は再スタート元年 上田社長「経済性を上げ資源メジャーに比肩へ」

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INPEX社長の上田隆之氏
上田隆之(うえだ・たかゆき)/INPEX社長。1956年生まれ。静岡県出身。1980年東京大学法学部卒業、通商産業省(現経済産業省)入省。2013年資源エネルギー庁長官、2017年国際石油開発帝石(現INPEX)副社長執行役員、2018年から現職。(撮影:梅谷秀司)
インドネシアのアバディLNG(液化天然ガス)プロジェクトから英シェルが撤退した。化石燃料に厳しい視線が注がれるが、65%の権益を持つINPEXは、事業をどう進めるか。投資家は海外メジャー並みの投資規律を求めるようになり、低PBR(株価純資産倍率)是正も課題となる中、株主還元の強化を打ち出した上田隆之社長を直撃した。

将来はスーパーメジャーと比肩したい

──原油価格の上昇や8月に打ち出した株主還元の強化でINPEX株が足元で高騰しています。

低PBRの要因を社内で議論した際、経営の効率化、化石燃料の未来、座礁資産化への不安感に加え、外国メジャーとの比較で還元が不十分との指摘もあった。

当社の株主の約3割が外国人投資家だ。どうしても収益性や還元に対して厳しい見方になる。メジャーモデルは何十年も優良資産を積み上げてきて、大きなプロジェクトは10年も20年もかけて償却を終え利益率が高くなっている。

われわれはまだそこまで行っておらず、大きなものはイクシス(豪州LNG)とアブダビ(海上油田・陸上鉱区)くらい。まだまだ積み上げていく段階だ。償却に関してもイクシスは生産開始が2018年で償却がまだまだ続く。優良資産を積み上げて、時間はかかるかもしれないが、将来はスーパーメジャーと比肩しうるような経済性を上げていきたい。

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