【リポート】国内・海外大学の総合選抜型(AO)入試に必要な知識と指導とは エッセイ・推薦状に生徒の「ブランド」を出して

米国大学や入試方法の基本知識とエッセイの課題例

米ピーター・F・ドラッカー経営大学院教授 慶応義塾大学経済学修士課程修了後、ハーバード大学で経済学博士号を取得。ベルギーのルーヴァン大学や米カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)で教授、客員教授を務めた後、ドラッカー経営大学院の教授、副学長、学長を歴任した
山脇秀樹氏が教授を務めるドラッカー経営大学院は、米カリフォルニア州クレアモントにあるリベラルアーツカレッジ5校と、大学院2校で構成されるコンソーシアム「クレアモントカレッジズ」の大学院の1つ。
カリフォルニア州内には、
・クレアモントカレッジズをはじめとする私立のリベラルアーツ系カレッジ、
・カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)など10キャンパスからなるカリフォルニア大学システム(UCシステム)、
・23キャンパスで構成されるカリフォルニア州立大学といったパブリックユニバーシティー(公立大学)、
・スタンフォード大学やカリフォルニア工科大学、南カリフォルニア大学などのプライベートユニバーシティー(私立大学)
と多くの大学がある。また、2年制の公立のコミュニティーカレッジもあり、そこからUCシステムの大学に編入するルートは日本人ら留学生に使われている。
総合選抜型入試では、学力テストや高校の成績だけでなく、エッセイなどを通じて示される志願者の人物像と、大学の期待する学生像とマッチしているかも大きなカギとなる。カリフォルニア州内だけでも多様な大学があり、求められる学生像もさまざまだ。山脇氏は「生徒側も、大学のブランドや難関度だけでなく、大学が求める学生像やキャンパスレビューで感じた雰囲気を重視して大学を選ぶ」と説明する。