人工知能(AI)の先駆者たちがもたらした技術に対し、切迫した警告を自らが毎週のように発するようになっている。こうした悲観的コンセンサスの台頭を私が垣間見たのは数カ月前。ある会食でAIの専門家たちが、比較的高度で高所得な職が大量に失われる危険性があるとほのめかしていたからだが、そうした暗い見通しに本当に根拠があるのかといえば、私は怪しいと思っている。
技術的な進歩への警戒
技術的な進歩が自動車製造のような主要産業の雇用にとって重大な脅威になるという指摘は1980年代から(もちろん、それよりもずっと以前からも)繰り返されてきた。ところが英国では、欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)で大失態を演じるまで、自動車産業の全盛期となるはずだった頃よりも多くの自動車が生産されていた。洗練された新技術によって主要メーカーの中核事業が発展したおかげだ。
この記事は有料会員限定です。
ログイン(会員の方はこちら)
有料会員登録
東洋経済オンライン有料会員にご登録頂くと、週刊東洋経済のバックナンバーやオリジナル記事などが読み放題でご利用頂けます。
- 週刊東洋経済のバックナンバー(PDF版)約1,000冊が読み放題
- 東洋経済のオリジナル記事1,000本以上が読み放題
- おすすめ情報をメルマガでお届け
- 限定セミナーにご招待
トピックボードAD
有料会員限定記事
無料会員登録はこちら
ログインはこちら