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CCC新社長「増田さんに忖度せず、ツタヤ改革」 非上場化から10年以上経つが、業績は振るわず

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カルチュア・コンビニエンス・クラブ 社長兼COO 髙橋誉則氏
髙橋誉則(たかはし・やすのり)/カルチュア・コンビニエンス・クラブ 社長兼COO。1973年生まれ。97年大東文化大学経済学部卒業、カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)入社。2015年TSUTAYA常務取締役、22年CCC副社長兼COO、23年4月から現職。(撮影:今井康一)
「TSUTAYA(ツタヤ)」をフランチャイズ(FC)展開するカルチュア・コンビニエンス・クラブ。3月で創業者の増田宗昭氏が社長から退き、会長兼CEO(最高経営責任者)となった。事業の再構築へ経営陣による買収(MBO)で非上場化するも、近年の業績は振るわない。24年ぶりの新社長、髙橋誉則氏を直撃した。

創業オーナーに忖度せず再編進める

──社長交代の経緯は。

副社長兼COO(最高執行責任者)に就任した2022年4月からは、ほぼ僕が経営の舵を取っており、それを増田さんは見守ってきた。ただ、事業再編のフェーズを乗り越えるうえで、社内外に覚悟を見せる必要性を感じ、僕が社長に就くことを提案した。

就任に際し、増田さんからは「俺はツタヤなど、いくつか大きな事業をつくってきた。ただ、人や組織はまだつくりきれていないのかもしれない」と言われた。「リストラでⅤ字回復」といったセオリーどおりの経営判断において、僕より優秀なプロ経営者はたくさんいるはずだが、事業を次のフェーズに進めつつ、人も大事にしていくことを託されたのだろう。

増田さんは創業オーナーなので、社内外から「(CEOの肩書を残して)院政を敷いているのでは」「傀儡(かいらい)政権なんじゃないの?」と心配される。

だが忖度(そんたく)はいっさいしない前提で今回のポストを受けた。彼も「任せたのだから、おまえが決めろ」という姿勢で、世間のイメージと実態はまったく異なる。

──増田会長の長男で、後継者候補とも目されている専務取締役の宗禄(そうろく)氏がCFO(最高財務責任者)から外れます。新たな役割は。

実は今年、増田さんに、ある象徴的な店舗のリニューアルと、長野県・軽井沢エリアのプロジェクトをお願いしている。宗禄さんには、これらと並走し、会長のパフォーマンスを最大化してもらう。

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