高級化の流れを変える「ブルガリホテル」の全貌 世界を見渡しても客室単価はトップレベル
近年、物価高に見舞われているアメリカに目を向けてみると、ニューヨークの「アマン ニューヨーク」は最も安い部屋の面積が72平方メートルもある。1平方メートル当たりの単価は5297円と、前出のフォーシーズンズ ホテル ジョルジュやロンドンの「ザ リッツ ロンドン」などと比べても低くなる。
アジアはどうか。ドバイを含むアジア、オセアニア、ハワイの主要ラグジュアリーホテルは、1平方メートル当たりの単価が1000円台〜3000円台前半となった。
つまりブルガリ ホテル 東京は、パリやロンドンなど一部の歴史的ホテルを除くと、世界トップ級の単価であることがうかがえる。
日本各地で開業ラッシュ
今後、日本各地でラグジュアリーホテルの開業ラッシュとなる。この背景としては、2016年に国土交通省が開発計画にホテルを盛り込めば容積率を大幅に緩和するとの通知を出したことが挙げられる。最新の複合ビルなどに入るホテルは一般に客室が少なく、高い客室単価を維持できる側面もある。
今後注目したいのは、ブルガリ ホテル 東京に匹敵するホテルが現れるか。最右翼は東京駅日本橋口に2028年開業予定の「ドーチェスター・コレクション」(ホテル名称未定)だろう。ブルネイ投資庁所有のホテルグループに属する同ホテルは、三菱地所などが手がけ日本一の高さとなる複合ビル「トーチタワー」(2027年度竣工)の53〜58階に入る予定だ。
デベロッパーの2強である三井不動産と三菱地所というライバルの構図がそのまま、日本を代表するホテルを決める頂上決戦の図式になるかもしれない。
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