高級化の流れを変える「ブルガリホテル」の全貌 世界を見渡しても客室単価はトップレベル

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ブルガリ ホテル 東京は、東京ミッドタウン八重洲に入居(写真:Bulgari Hotels & Resorts)

開業当日のプレス発表会の場で、ホテル側が繰り返し使っていた言葉は「クラフツマンシップ」。その言葉が示すように、館内の随所に、イタリアの伝統的なデザインと宝飾品を扱ってきたブランドならではの視点が感じられる。

エントランスの車寄せにはローマの伝統的な石畳を採用。40階にあるバイタリティプールの壁は、古代ローマのカラカラ浴場の床をモチーフにしたデザイン(ブルガリのジュエリー「ディーヴァ ドリーム」の扇模様)となっている。

「宿泊費はいったいいくらになるのか」。ブルガリ ホテル 東京の客室単価は、開業前からホテル関係者の耳目を集めていた。

超がつく強気の価格

ブルガリ ホテル 東京のホームページを確認すると、「スーペリアルーム」(51平方メートル)でも5月の連休明けから9月下旬まで、31万円台〜(大人2名1泊、2023年4月16日現在)。

この金額は日本のラグジュアリーホテルでは、超がつく強気の設定だ。下表の「日本の主なラグジュアリーホテル」を見てほしい。ここでは40室以上を有する国内ラグジュアリーホテルのベーシックな部屋の金額や、1平方メートル当たりの単価を示している。

いずれのホテルも、1平方メートル当たり1000円台後半〜3000円台前半なのに対して、ブルガリ ホテル 東京は6201円と突出して高いことがわかる。

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