初めてでもよくわかる「Google Classroom」、現役小学校講師が徹底解説 授業の準備時間50%減、採点・成績処理時間60%減

しかし、教育のDXはすぐには起こりませんので、学校内外の先生と一緒に試行錯誤しながら、じっくりと進めていきましょう。『いちばんやさしいGoogle Classroomの教本』ではGoogle認定トレーナーでもある札幌市立定山渓小学校の平間健介先生、愛光中学・高等学校の和田誠先生、船橋市立飯山満中学校の辻史郎先生、岡山市立横井小学校の遠藤隆平先生、札幌新陽高等学校の尻江重幸先生、東奥義塾高等学校の井上嘉名芽先生、Canadian Academyの茂田可愛先生の実践事例も紹介しています。
「早く行きたければ一人で進め、遠くまで行きたければみんなで進め」というアフリカのことわざがあります。自分一人であれば決断も早く、どんどん先へ進むことができますが、大きな目標を達成することは難しいでしょう。大きな目標を達成するには、みんなで意思決定をして一緒に進めていく必要があります。
私が研修の講師をさせていただく際に、「ほかの先生がICTを使ってくれないのですがどうしたらよいでしょうか」とよくご相談をいただきます。多くの場合は、ICTがいかに先生にとって便利なものかや、生徒の学習にいかによい影響を与えるかを伝え、小さなスモールステップから取り組むことで、少しずつ巻き込んでいくことができます。
Classroomはつねにアップデートされ、より使いやすく、より学習効果を高めるツールとなっていくと思われます。GEG(Google Educator Group)やFacebookコミュニティーの勉強会に積極的に参加することで、自分自身の知識やスキルのアップデートだけでなく、学校外で共に歩んでいける仲間を見つけることもできます。
横浜市立公立小学校講師、大学非常勤講師。埼玉大学教育学部卒業後、日本教育大学院大学学校教育研究科を修了。中高数学教諭を4年間、小学校教諭を5年間務める。2019年Google認定イノベーターを取得し、経産省実証事業で17自治体とGoogle Workspaceを活用したオンライン学習での出席・学習評価モデルづくりのためのシステム設計を行う。現在はGoogle認定トレーナーおよびコーチの資格を取得し、多数の地域や学校でGoogle Workspaceの研修やコーチングを行う
(注記のない写真:ふじよ / PIXTA)
執筆:横浜市立公立小学校講師 古川俊
東洋経済education × ICT編集部
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