JR新千歳空港駅「北海道の玄関」の歴史とこれから 日ハム新球場は千歳線の輸送も大きく変える

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中でも反響が大きかったのは、駅社員の発案による記念入場券だったという。台紙付きの3枚を1セットとし、600円で3000セットを販売。販売期間は当初2022年7月1日から2023年3月末までとしていたが、予想を上回る好評で発売から1カ月も経たずに完売した。係員らの創意工夫が、利用客から好印象を持たれたのかもしれない。

JR北海道に、新千歳空港駅の今後についても聞いてみた。新千歳空港を運営する北海道エアポートが発表している「北海道内7空港特定運営事業等マスタープラン」では、ターミナルビルから当駅への縦導線の改善が掲げられている。これらの整備と連携し、駅の位置や規模、アクセス輸送のあり方を検討していく必要があるとした。

一方でJR北海道単独で行える事業規模ではないことから、関係各所と相談しながら具体的な検討を進めたいとしている。一部報道があった駅の移設や拡張については自社が発表したものではないとしながらも、空港の改修に合わせて駅も変化していく余地を残しているように感じられた。

新球場で千歳線の輸送が変わる

札幌へ向かう途中の北広島市には北海道日本ハムファイターズの新球場が完成し、快速「エアポート」は新たにスタジアム利用客の輸送も担う。千歳線の輸送は再び大きな変化を迎えることになりそうだ。

2022年に北海道へ移住した筆者にとって、飛行機は一気に身近な交通手段となった。今後も全国を飛び回り、新千歳空港に帰ってくることになるだろう。30周年を迎えた新千歳空港駅から、学びの旅を始めていきたい。

吉谷友尋 鉄道ライター

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よしたに・ともひろ / Tomohiro Yoshitani

1991年生まれ。『JR全路線DVDコレクション』(デアゴスティーニ)や『鉄道ジャーナル』、Webなどで執筆活動を行う。著書に『ひとりでよめる!はじめてのずかん しんかんせん・でんしゃ』(講談社ビーシー、編著)がある

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