──民主主義のためにニュースや情報が大事だと指摘しています。
私たちは市民として社会に参加して、社会をつくっている。つまり民主主義を運営している。その社会にはどんな問題があるか。報道はそれを伝え、隠された事実を掘り起こす役割を担っている。私たち市民は社会の問題を認識し、どう解決するか議論するに当たって、ニュースを活用している。
ただし、情報(ニュース)には質のいいものと悪いものがある。私は情報をよく食べ物に例えて説明している。体を健康的に動かすためには、栄養があって体にいいものを摂取する必要がある。民主主義に参画して社会を動かすためにも、バランスが取れた質の高いニュースが必要だ。
とはいえ、食べる理由は、「栄養があるから」ではなく、「おいしいから」であることも多い。体のことを気にしなければジャンクフードばかり食べてもいいわけだ。つまり民主主義の運営に強い関心がなければ偏った情報ばかりを摂取しても、または娯楽につかり続けても構わない、となってしまう。
この記事は会員限定です。登録すると続きをお読み頂けます。
東洋経済ID 会員特典
東洋経済IDにご登録いただくと、無料会員限定記事を閲覧できるほか、記事のブックマークや著者フォロー機能、キャンペーン応募などの会員限定機能や特典をご利用いただけます。
東洋経済IDについての詳細はこちら
無料会員登録はこちら
ログインはこちら