『第4の学校教育』を提唱するID学園高等学校ってなにもの?? ルーツは創立133年の全日制の学校教育にあり!

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そして、何よりの強みは全ての授業がオンデマンド配信、録画されているという点にある。そのおかげで、自身が所属するキャンパス以外の授業をオンラインで視聴することができるのに加え、体調が悪かったり、用事があってお休みしてしまったりした場合やもう一回見返したいと思った時にも、録画された授業を自分のペースで再生することができるのは、ほかの高校にはない利点であろう。

私の学んでいるID学園池袋キャンパスの自習スペース

先生との距離も近く、イベントも充実!

本学の生徒は1人に1つコミュニケーションツールである「slack」のアカウントを付与されており、授業で分からなかった点や先生への相談など、まるで先生と「LINE」をしているかのように気軽にコミュニケーションをとることができる。担任の先生はもちろんのこと、それ以外の先生とも教科の授業や探求活動を通して関わる機会があり、どの先生も優しく、私たちの夢を後押ししながら、よりよい学校生活のためにサポートしてくれるので楽しい学校生活を送ることができている。

また、本学は毎月転入生を迎え入れることを活かして、月初めに各キャンパスでウェルカムパーティーが開催されている。そして、2022年度は5月に通学型の生徒を対象とした体育祭も開催された。これらのイベントは生徒が主体となって企画・運営されており、あまり関わったことの無い生徒と関わりをもつきっかけや、キャンパスを超えた交流の場となっている。このほかにも、通信制高校の卒業に必要な特別活動では、東京国立博物館への校外学習やスポーツイベントなど、とにかく楽しむことができる企画が盛りだくさんである。

今や全国の高校生のうち、13人に1人が通信制高校生という現状がある(文部科学省「学校基本調査(令和4年度度速報値)」より)。しかし、社会的には通信制高校というと、マイナスなイメージを抱く人も少なくないだろう。

この記事を通して少しでも通信制高校に対する見方が変わることを願いたい。そして、私は通信制高校生ということに悲観的にもネガティブにもならず、むしろその長所を上手に活かして、今後もこの環境で大切な友達や先生方と、大学進学、そしてその先の夢を叶えるべく学校生活を送っていきたい。

(写真:本人提供)

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ID学園高等学校 綱木 映法(2023年3月現在)

東洋経済education × ICT

小学校・中学校・高校・大学等の学校教育に関するニュースや課題のほか連載などを通じて教育現場の今をわかりやすくお伝えします。

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