在学中も卒業後も桐朋生をつなぐ色の力「学年色」 中高生活を鮮やかに彩る学園色の魅力とは

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このように、たくさんの桐朋生の熱量のこもった体育祭はまさに「世界一の体育祭」と言えるだろう。

高3紫の応援交歓の様子

「桐朋会」で卒業後も母校とのつながりを

1945年から続く「桐朋会」は、高校卒業後に全員が入会する同窓会である。年に一度総会が開かれ、各期の幹事が集まる。また、桐朋会役員の協力により会報誌「みずぎり」も発行される。特徴的なのが同期会名だ。卒業して新入会員が入るときには、その期の学年色にちなんだ同期会名をつける。例えば、紫の学年であれば「なすびの会」、青の学年であれば「瑠璃の会」などだ。長年続く学年色の歴史の中でも、この同期会名があれば、すぐにその学年を特定することができる。

桐朋会があることで、同期の友人、部活動などで関わった先輩、後輩など、思い出の人に会うことができる。在学時の思い出や、互いの近況などのおしゃべりでとても盛り上がるそうだ。また、在学時は接点がなかったが、卒業してから桐朋会で初めて出会う桐朋生もいる。これは歴史ある同窓会が成り立っているからこそできる「つながり」であり、そこからまた桐朋生の輪が広がっていく。

学校外で桐朋生にばったり出会うことがあると、桐朋生は必ず互いに「何色ですか?」と聞く。その学年色と顔姿から年齢が予測できたりもする。自分と同じ学年色の人に偶然出会ったときには、在学時に関わりはなくとも、同じルーツを持っているということに感動し、親近感が湧き上がるものだ。

卒業後の自分を想像したとき、充実した生活を送った中高時代の親友たちと卒業後も桐朋会という形でつながれることがとても嬉しい。それぞれの夢に向かって別々の道に進むことになるが、桐朋会があることで、桐朋生としての誇りを持ち、どのような壁にも立ち向かっていけるように感じる。

(写真:本人提供)

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桐朋女子高等学校 鈴木 綾夏(2023年3月現在)

東洋経済education × ICT

小学校・中学校・高校・大学等の学校教育に関するニュースや課題のほか連載などを通じて教育現場の今をわかりやすくお伝えします。

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