新役員体制に込められたトヨタ新社長の決意 副社長以下幹部を大幅刷新、EVシフト鮮明に
トヨタが4月に役員人事に踏み切る。3人の副社長が交代、新たに中嶋裕樹氏、宮崎洋一氏を副社長に昇格させる。執行役員も8人中5人が新任となる。
「根底にあるのは適材適所、肩書よりも役割だ」。トヨタ自動車の佐藤恒治次期社長は、2月13日に発表した新たな経営体制についてそう表現した。
豊田章男社長時代に経営陣の若返りを図ってきたトヨタだが、両副社長は佐藤次期社長よりも年長となる。中嶋氏はスズキやダイハツ、いすゞから成る商用車連合の設立をまとめ上げ、宮崎氏は海外事業が長い。「2人ともビジネスに対する推進力が非常に強い」(トヨタ系部品メーカー幹部)との評判だ。
EVシフトを加速
佐藤次期社長が2月13日の会見で鮮明にしたのがEV(電気自動車)シフトへの集中だ。従来の「マルチパスウェイ」(佐藤次期社長)とする全方位の電動化戦略は変えなかったものの、EVの設計やビジネスモデルを改めて構築する考えを明らかにした。
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