みずほ、「5年ぶり」に全銀協会長を輩出する意義 システム障害対応にメド、他メガも復帰歓迎?
全国銀行協会は、みずほ銀行の加藤勝彦頭取が次期会長に内定したと発表した。みずほが会長行となるのは5年ぶり。みずほにとっては「喪明け」だ。
3メガバンクの輪番制がようやく復活する。
全国銀行協会(全銀協)は12月15日、みずほ銀行の加藤勝彦頭取が次期会長に内定したと発表した。就任は2023年4月1日付。メガバンクや地方銀行、ネット銀行に外資系投資銀行など、あらゆる銀行が加盟する全銀協。会長ポストは三菱UFJ、三井住友、みずほの3メガバンクの持ち回りが慣例だ。
近年はこの輪番制が崩れていた。要因は2021年から断続的に発生した、みずほのシステム障害だ。障害対応に専念するため、みずほは業界活動を自粛。全銀協の会長ポストも辞退した。5年ぶりにみずほが会長行となったことは、一連のシステム障害の「みそぎ」が済んだことを意味する。
「一回休み」では済まず
もともと、みずほは2021年4月に全銀協会長のお鉢が回ってくるはずだった。だが、同年2月末から計4回ものシステム障害が発生。みずほフィナンシャルグループの坂井辰史社長(当時)が辞退を申し出たことで、直前まで会長を務めていた三菱UFJ銀行の三毛兼承頭取が続投することになった。
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