第一生命HD、バトン引き継ぐ「ツートップ」の横顔 傘下の生保会社では「営業制度改革」に本腰

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

2023年4月、第一生命HDが「ツートップ」体制に移行する。国内・海外でそれぞれ直面する課題とは。

新しい経営体制を発表した第一生命HD。右から菊田徹也・新HD社長、稲垣精二・現社長、隅野俊亮・第一生命新社長(記者撮影)

第一生命ホールディングス(HD)は12月16日、2023年4月からの新しい経営体制を発表した。

現在専務執行役員の菊田徹也氏がHD社長に就任、傘下の第一生命保険(以下、第一生命)の社長には隅野俊亮常務執行役員が昇格する。稲垣精二現社長はHD、第一生命のそれぞれ代表権のある会長に就任する。

稲垣社長は2017年の就任以来、HDと第一生命の社長を兼務してきた。稲垣社長は会見で「持ち株会社と事業会社の社長を分けることで、さらに推進力が増すと思う」と話した。

海外展開を加速、グループの企業価値高める

菊田氏は専務執行役員からの順当な昇格といえる。2007年のベトナム進出で中心的な役割を担い、その後、同社がタイ、豪州、インド、アメリカなど世界9カ国に進出する基盤を築いた。特にインドへの進出は日本の生命保険会社として初めてであり、菊田氏はプロジェクトリーダーとして陣頭指揮を執った。

次ページ「営業職員の声にしっかりと耳を傾ける」
関連記事
トピックボードAD