インドネシア「大国外交」と地盤沈下する日本 日本が上から目線で接する時代はもう終わった

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全4回の特集『勃興するインドネシア』の第3回。日本とインドネシアは地理的条件や政治制度といった共通点を有し、経済的には相互補完的な関係にある。大国化するインドネシアに、伝統的パートナーである日本はどう向き合うべきか。

インドネシアは国際社会での存在感を高めている。写真は今年6月のG7サミットでのジョコ大統領(右)(写真:Bloomberg)

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かつて一世を風靡した新興国グループのBRICS(ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカ)などと違い、インドネシア外交はこれまで世界的に目立ってこなかった。人口が世界4位(2.7億人)の大国でありながら、過小評価されてきたと言ってもいい。

それはASEAN(東南アジア諸国連合)外交を軸にしてきたため、インドネシア自体があまり「見えなかった」ことに起因する。これから経済的に大国になるにつれインドネシア外交はどこに向かうのか。

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